ヨーロッパの某国で出会ったすずめの雛「リリー」との思い出

Dice

今回は某国で出会ったすずめの雛の話をするよ

リリー

仲間と元気に遊んでるといいな

バルコニーから音が聞こえたある日の朝

某国に移動した翌日の朝、クライアントとSkypeで打ち合わせしていたところ、バルコニーに何かが落ちた音が。

何かと思い、打ち合わせ後にバルコニーを確認したところ、そこにはすずめの雛がいました。

そこから約2週間にわたるすずめの雛との物語が始まります──。

どうすれば良いか分からず、カゴにティッシュを敷いて簡易的な巣に。親鳥の声が聞こえていたので、外の目に付く位置に置いていました。
Dice

まだ毛も生えそろっていない小さな雛だったんだ

ポン

あやまって巣から落ちてしまったのかもね

何も食べようとせずに焦る初日

リリーと出会ったのは2019年の5月下旬。

日本はかなり温かいと思いますが、某国は日中でもまだまだ肌寒く、夜はかなり寒い時期です。

初めて出会ったときはプルプル震えていたため、「とにかく何かエネルギーになるものを与えなきゃいけない!」と思い、急いでネットで検索。

街に1つだけペットショップが見つかったので、電話してオープンしているかどうかを確認し、すぐにタクシーで飛んで行きました。

すずめ用のエサを取り扱っていなかったため、店員さんと話しながら数種類の鳥用のエサを購入。

でも、全く口にしてくれませんでした。

きっと人間が怖かったのでしょう。

ネットで調べたところ、食べようとしない場合は無理やりクチバシを開いてエサを入れるとあったのですが、なかなか上手くいきませんでした。

仕方なく砂糖水を作り、ストローの先端につけてクチバシへ近づけたところ、少し口を開いて飲んでくれました。

それでも他に何も口にしようとしなかったので、すごく焦りました。

そうやって奮闘しているうちに夜を迎えたため、お湯を入れたペットボトルを配置した簡易的なベッドを作り、そこで眠ってもらうことにしました。

箱にタオルと温かいペットボトル、餌をいれて小さなお家を作りました。

バルコニーでの生活がスタート

温かい場所は提供したものの、エサをあまり口にしておらず、ストレスもありそうなので、生きているかどうか不安でした。

──おそるおそるベッドの蓋を開けてみたところ、そこにはじっとしているリリーが!

とりあえず無事に一晩こえることができ、安心しました。

親鳥がまだ見捨てていない可能性もあると思い、2日目からリリーのバルコニー生活がスタートします。

まだ寒かったので、お湯を入れたペットボトルを大量に配置。

リリーはその隙間に入り、ときおり外から聞こえる鳴き声に合わせて声を出していました。

そして、この日もぼくからエサを食べようとしませんでした:(

迷路みたいで楽しそう!
温かいペットボトルの隙間へ隠れるリリー。
タオルの中に潜り込むことも。

ついに親鳥が登場!

翌日もバルコニーに出していたところ、親すずめが接近するのを偶然目にしました。

その口には白い何かが。

そして次の瞬間、口移しでリリーにその白い何かを与えていたんです。

何も食べずにこのままダメになるのかなと不安だったので、本当に安心しました。

その後も親すずめが何度もやってきて、リリーに食べ物を与えていきます。

リリーは体をプルプル震わせながら、声を出しながらぴょんぴょん飛び跳ね、嬉しそうに親鳥のもとへ駆け寄っていました。

こっそりと動画を撮っているので、時間を見つけてYoutubeへアップしますね。

Dice

このまま何も食べなかったらどうしようと思っていたので、本当に安心しました

リリー

親チュンは見捨ててなかったんだ

人間の手からもエサを食べるように!

翌日以降も親すずめは定期的にやってくるのですが、どしゃ降りの日などはやってきませんでした。

それでもリリーは声を出して呼び続ける上に、雨の日はとても気温が低かったので、なんとか食べるものを与えなきゃと思い再度エサやりに挑戦。

ストローにエサをつけて動かしていたところ、勢いよく食いついたリリー!

それ以降、ストローからエサを食べてくれるようになりました。

でも、すぐに手からエサをあげる必要はなくなります。

そう、自分でエサをついばむようになったんです!

エサを食べてくれるのはもちろん、自分で食べられるようになったことが本当に嬉しくて。

生き物の成長を実感した瞬間でした。

──問題があるとすれば、リリーの食事マナーが悪かったことでしょうか(笑)

エサやりは手の上で。この後一緒にYouTubeで雀の動画を見ました。
食事マナーが悪いリリー(笑)

突然リリーに異変が…

このまま元気の育って近いうちに巣立つのかと思っていたところ、リリーの様子がおかしくなる瞬間を何度も目にすることになります。

急に痙攣するようになったんです。

ぴょんぴょん元気に飛び回っているかと思えば、脚を伸ばしたような形のまま動かせずに痙攣していて、かなり焦りました。

病気だったらどうしようと思いながら、すぐにネットで検索。

その結果、栄養不足が原因であることが判明しました。

自分でエサを食べるようになったものの、口にするのは主に親鳥が運んでくる白い物体。

おそらくですが、近所に落ちている白いパンで、そればかり食べていたためビタミン不足になったのではと思います。

いわゆる脚気ですね。

急いでペットショップへ向かい、鳥用のマルチビタミンを購入。

ちょっと独特な臭いがするので飲んでくれるかどうか不安でしたが、特に嫌がることなく飲んでくれました。

その後も何度か脚気と思われる症状が出ているのを目撃しましたが、数日経った頃に回復。

それから脚をひこずって苦しんでいる姿を目撃することはなくなったので、安心しました。

Dice

良くなってくれて本当に安心しました

旅立ちの日

約2週間が経過した頃、遂にリリーが飛び立つことになります。

数日前から飛ぶ練習をしているのを頻繁に目にしていたので、もしかしたらもうすぐ飛び立つのではという予感はありました。

偶然ですが、その日の朝リリーを腕に載せて写真を撮ろうと思いつき、バルコニーで撮っていました。

━━それがお別れの日の写真になるとは知らずに。

2時間置きにお湯を入れ替えたり、ちゃんとご飯を食べられているか確認したりと、ずっとリリーに付きっきりだったので正直悲しかったですが、無事飛び立ってくれた喜びの方が大きかったです。

このままずっとリリーと一緒にいるのかな、ペットを連れて国境を超えられるのかなと考えていたのですが(笑)

──最後に撮った写真は、クライアント企業の社内報のトップページを飾ることになりました。

リリーとの思い出が形になって、とっても嬉しかったです:)

リリーが旅立った日に撮影した最後の1枚です。

さいごに

リリーのことは、今でも思い出すことがあります。

リリーが仲間と一緒に楽しく過ごしていることを祈ります。

このブログに登場するリリーのモデルは某国で出会った雀のリリーです。

これからも一緒にこのブログを育てていきたいと思います:)

Dice

これからもよろしくね、リリー

リリー

ピーコ先輩たちと力を合わせてがんばっていくよ